2018年11月から約1年半携わさせていただいたプロジェクトが、無事ローンチすることができました。
新規事業の立ち上げ御支援として、独自のサブスクリプションモデルを構築するにあたり、コンサルティングとして超上流工程のIT企画・IT戦略に携わりながら、SIerとしてもビジネスパートナーに協力を仰ぎながらシステム構築からテスト、ローンチまでワンストップで参画させていただきました。
つきましては案件の概要をご紹介させていただきます。

さて、約1年半の間携わり、ローンチ後も特に大きなトラブルなく終えることができましたし、今回のプロジェクトはこれで一区切りつくことができました。
弊社の役割としては本格ローンチまでで、あとはクライアントの情シス部隊が引き継いで運用保守していく形となります。
素晴らしいクライアントの方々と新しいビジネスモデルの構築として、ここまでたどり着けたことは本当に感慨深いです。

システムフロー

今回手がけさせていただいた新しいビジネスモデルのサブスクリプションECサイトについて、概要を公開できる範囲で以下の通りご紹介させていただきます。

 

■サブスクリプションECサイト構築の背景

今回既存のサブスクリプションモデルのサービスやECサイトを利用することなく、独自開発を選択した理由をいくつかあげると

・ECとIoTを連携する必要があること
・サブスクリプションで売るのはモノだけではなく、サービス+モノであること
・サイクルの”日数”に意味があること(ただただ日数がすぎるだけではない
・サブスクリプションのステータスを独自ルールで管理すること
・複数のサブスクリプションプランが存在しそれぞれ並行ではなく直立で管理すること
・サブスクリプションでユーザーに届けるプロダクトは独自のアルゴリズムと密接に絡んでいること
・すべてのデータをビックデータとして将来活用していくこと

などがあげられます。
その他にも様々な要素が練り込まれていて、既存パッケージや既存サービスではとても利用・代替できなかったため、独自にECサイトを構築することを選択しました。

 

■サブスクリプションECサイトのビジネスモデル

上記でも記載しましたが、今回のプロジェクトは「時期が来たらモノを送る」という単純なサブスクリプションではなく、IoTデバイスから送られてきたデータを自動で分析・解析(アルゴリズム)した後、その結果を用いてユーザーに最適なプロダクトを作成し、それをサブスクリプションとして届けるという仕組みになります。

もう少し補足すると、ライフスタイルが多様化する現代社会において、ユーザーひとりひとりにフォーカスをあて、日々変化するユーザーの状態を分析しながら、その時々にパーソナライズされたプロダクトを届けるというサブスクリプションのビジネスモデルになります。

 

■サブスクリプションECサイトを構築する上でのポイント

「神は細部に宿る」
IVACTが特に意識して取り組んだ事は、全体最適をしながら要望や要件を加味していくところになります。
クライアントの意見は非常に大切で有意義なものであり、そこだけ見れば非常に最適案の場合が多いのですが、しかしビジネス全体として俯瞰した際に、ビジネスモデルとして方向性が合わない(一貫性がない)、辻褄が合わない、業務が滞る、ユーザーに混乱を招くといった様々な要素からバランスを崩してしまう可能性があります。

それをクライアントの意見を汲み取りながらも、ディテールに落とし込んだ時にどのような問題や課題が浮上するのかをクライアントに伝え、意味を理解いただきながら問題解決、課題解決するという作業を繰り返し行うことで、遠回りのように思うかもしれませんが実は最適ルートで、ブラッシュアップされた企画や要件が出来上がるものと考えております。

今回のプロジェクトに限りませんが、IVACTはお客様の役員や担当者という意識を持って取り組んでいますので、時には意見をぶつけ合うこともあります。
しかし、議論を重ねながらもクライアントとともに、ビジネスモデルをより良いものに昇華するために切磋琢磨しながら、全体最適の観点から要件に落とし込み、細部に渡るところまで考慮し、シームレスなシステム化を目指すというのはIVACTの得意としているところでもあるので、今回のプロジェクトでも自分たちの強みを生かす事もできたかと思います。

 

■サブスクリプションECサイトのシステム構成

システムとしてはIoTデバイスとECサイトをAPIで連携させ、ECサイト側ではECの基本的な機能(会員、販売、クレカ決済など)と、独自アルゴリズム、物流システムとのAPI連携などを構築しました。
カスタマーサポートについては既存のサービスを利用し、こちらのサービスとのAPI連携構築もいたしました。
インフラにはAWSを利用し、システム基盤としてコスト削減、開発スピードUPのためECパッケージを採用しました。

内製するシステムと既存サービスのバランスを取りながら、開発工数を抑えるよう努めました。しかし前述で述べたとおり、独自機能が非常に多くあったため、半分以上新しくAdd-onしたため(アルゴリズム等)少々開発工数が膨らみました。
Add-on箇所は多くなりましたが、パッケージのバージョンアップに干渉しないような仕組みにしているので今後の運用保守には問題ないと考えています。

 

■さいごに

今後どのように発展していくのか、あとはお客様側でのマーケティングや営業、システムは情シスの方々の腕の見せ所だと思いますので、また時期をみて状況をお伺いしたいと考えています。
まだそこまで広告とか出していないのに、もう利用者が増えているみたいでして、進化していくのが楽しみなビジネスです。

ベストを尽くしましたが、振り返りしてみると新しいアイデアや改善点が見つかります。
それは次のプロジェクトに活かしてさらなる進化を目指して取り組んで行きたいと思います。
手前味噌ですが途中かなりハードな日々も続きましたが、無事にローンチすることができましたし、やりきれたことは重要で、喜んでいただけるような仕組み・システムになったかと思います。

 

よく聞く言葉ですが、やはり人との出会いは財産だと考えています。
本プロジェクトでは本当に素敵な方々と仕事をすることができて感謝の気持ちでいっぱいです。
ユーザーのその時々に合わせた最善最適なプロダクトを届けるというデータドリブン的なサービスはIVACTのcredoともマッチし、この出会いは偶然でなく引き寄せられたものだと勝手ながら捉えております。

また本プロジェクトは非常に大きなプロジェクトだったため、弊社だけでなく複数社にご協力いただき、開発等を行ってまいりました。
この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

新しいチャレンジがしたい、新しいビジネスモデルを構築したいという思いがあるが、システム化する上において不明点が多い、現行ECサイトや既存サービスに満足しない、やりたいことが実現できないなどの課題がある企業様、ぜひIVACTにご相談ください。

IVACT株式会社
代表取締役 平本一浩